- <稽古中の意識>
・常に攻めを意識すること。攻めは守りにつながる。攻めを忘れれば間が抜けて技がとぎれとぎれになる。
・形の途中で間ができると,どんなに技が良くても締まらない。最後まで気を抜かないこと。
・間を詰めた稽古をすること。間合いだけでなく,速さを詰めることもよく研究すること。
・自分の悪い癖は,自分ではなかなか気づかないもの。それを自分で直せるようにならないと,指導者にはなれない。
・技の中身を自分で考えないと上達しない。
・気迫を込めて稽古すること。
・稽古中は疲れた様子は見せない。
・常に攻めの意識を持って稽古に望むこと。
・10の力で10の結果を出すのは誰にでもできる。1の力で10の結果を出すのが技というもの。
・1つ1つの稽古にしっかりと自分の目標をもって望むこと。
・演武には自分から進んで参加すること。人の目があることで緊張し,その中では自分の本当の力しか出せないもの。そういう状況に慣れることが大事。
・杖は力でやるものではない。業でやるもの。
・相手に合わせずに自分の演武をすること。
・他人が注意されていることでも,聞き流さず,自らを省みること。
・1回の稽古の中で,何か1つだけでも覚えること。
・1回の稽古での目標は1つでよい。
・調子の良し悪しではなく,いつでも同じように演武できるように,普段から考えて稽古すること。
・稽古すればするほど課題がみえてくる。
・暑い時こそしっかり動いて汗をかくこと。
・暑いときは水分を取りながら、汗をかきながら。
・自分でどこが悪いのか考えながら稽古すること。
・形武道は何故”形”を稽古するのか,その意味をよく考えること。
・水分は一度に多く取らないこと。
・涼しくなってから夏の疲れが出やすい。注意してメリハリのある稽古を。
・業を覚えるより前に,武道として大切なものがあるはず。
・危険防止の面からも,道場に入る前から気を引き締めておくこと。
・馴れ合いになったら武道ではなくなる。
<基本・形の心構え:其の壱>
- ・基本は極意。
- ・基本の稽古でも形の稽古でもやることは同じ。
・基本の体の使い方を始めに身につけたら、形に入ったときに楽。
・影でも五月雨でも奥でもやることは同じ。
・単独と相対の違いをしっかりと理解すること。
・構えの正しい位置を早く体で覚えること。
・まずは杖に慣れること。杖の長さを体で覚えること。
・常に正しい形を意識して稽古すること。
・仕杖は打太刀よりも先に動いてはならない。
・単独動作でも,常に相手を意識して稽古すること。
・基礎ができるまではあれこれ迷わないこと。
・基礎体力をしっかりとつけておくこと。
・進む時も下がる時も腰を上下させないこと。
・体を開かない。常に攻める体勢。
・打つだけでは駄目。その後の攻めが大事。
・納めた後は,すぐに常の構え。常にそれを心がけること。
・技の内容を理解してから動きを覚えること。
・杖先に力を入れる感覚を早く掴むこと。
・足の位置,腰の向きをしっかりと覚えること。
・手だけでやろうとすると体勢が崩れる。腰から動くこと。
・太刀を見切って動くこと。
・右手と左手をバランス良く使うこと。
・残心が無い武道は武道ではない。
・体勢を崩して手先だけの業にならないこと。
・攻めを忘れて小さな技にならないこと。
・体全体を使わないと小手先の技になる。
・頭で考えながら動いているうちはまだまだ駄目。
・左手を使う。左脇を締める。
・急がず確実に1つずつ。
・基本の稽古に終わりはない。
・いかなる時も相手から目を離さないこと。
・間合いを常に意識すること。
・連続して技をやる場合でも基本通りにやること。
・基本のときに直さないと癖になる。
・癖になってから直すのは難しい。
・いつでも基本を意識して稽古すること。
・新しい技を習っても、基本は同じ。
・手の内を極める。遠慮しない。
・最初は時間がかかってもあきらめず,しっかりした技を。
・常に相手の中心を攻めること。
・形をゆっくりとやることは,普通にやるよりも難しい。隠れていた雑な部分がよくわかるようになる。
・どうやれば正しくできるのか常に考え,できるようになるまでひたすら研究すること。
・形の稽古に入ってもすぐできるように,時々復習しておくこと。
<基本・形の心構え:其の壱>
・基本相対のときに間合いをしっかりと考えながらやること。馴れ合いにならないこと。基本が馴れ合いになると形も馴れ合いになる。
・技を覚えたら,馴れ合いにならぬように間を厳しく切りつめていくこと。
・順番を覚えたら,次は内容を深めること。
・技を習って終わりではない。習ってからが本当の稽古。
・形を覚えて終わりなのではない。技の内容が伴わなければ意味が無い。
・形はその所作の意味(理合)も理解して覚えること。
・形を覚えようと焦る前に基本をしっかり身につけること。
・形を教わったら,必ず基本に戻ること。
・形に入っても基本は変わらない。
・形を形と考えずに基本の延長と考えること。
・形をやっているだけではいずれ崩れてしまう。常に基本通りできているか考えること。
・常に基本の形を意識しながら稽古すること。
・形が崩れた時は,必ず基本のどこかが崩れている。
・形(かた)は生きている。鋳型にはまった型は形ではない。
・形の中でも緩急をつけないと生きてこない。
・技の順序や中身を覚えたら,自分で課題を見つけること。
・基本練習だからこそ,細かいところにも気を抜かない。
・太刀だけを見て小手先だけの小さな技にならないこと。
・打太刀の起こりをとらえること。
・太刀の起こりを逃さなければ,誰にでも対応できる。
・基本で研究したことを形で理解すること。それを続けることによって,技が効いてるか効いてないかがわかるようになる。効かない技を何度繰り返しても全く意味が無い。
・基本がしっかりして,間を正しくとらえたときに,初めて技が生きてくる。
・構えの高さも間合いも人によって違う。誰とやっても対応できるように研究を続けること。
・強く正しく美しく。
・無理ムラ無駄を無くせ。
・形の中でも常に相手を意識し,腰を相手に向けること。
・形は決められたものだけではない。臨機応変に対応できるようにすること。
・表は書道で言えば楷書のようなもの
・形はいくらでも工夫できる。ものにするかどうかは自分次第。
- <気合い・号令・間>
・相対では何よりも気合いが大事。
・基本単独は皆が揃って動けるよう間を合わせること。
・基本動作は皆で揃うようにやること。それができるようになるとだんだんと間を覚えていく。
・まず声を大きく出すこと。それがだんだん気合いへと繋がっていく。
・号令が良いと業がそろう。
・気合いはまず声を大きく出すことから。
・技の前に,まずは気迫。
・演武ではとにかく大きな声を出すこと。
・間を考えずに号令をかけても意味がない。
- <間合い>
・一足一刀の間合いは杖の間合い。それを常に頭に入れて稽古すること。
・一足一刀の間合い,遠間,近間の3つの間合いをしっかり研究すること。
・形の中の基本技がきちんとやれているか見直すこと。そうすれば,おのずと間がわかるようになる。
・間合に応じた技を使うこと。
・相対で間合いを決めるのは全て太刀。必ず太刀が杖に合わせること。
・相対のときは一足一刀の間合いをきちんと作ること
・間合いを常に意識すること。
・太刀の間合,杖の間合を意識すること。
・あせらず、間合いに応じて業を使う。
<杖の打ち・突き>
・きちんと攻めの体勢を作れば,杖先はふらつかない。
・形が良いだけではない,効いた打突(手の締め)を身につける事。
・杖の打つ場所は,杖先の角だけ。なので,杖先が伸びるように打たないと駄目。打つだけではなく,打ってから突くのでもなく,打ちながら突くこと。
・杖では『打つ・突く・締める』を同時に行うこと。打って突いて締めるのではない。
・手で打たないで腰で打つ。
・脇を締めることは全てにつながる。
・手だけでやらずに体捌きをしっかりとすること。
・基準となる手(杖尻を持つ手)の位置をしっかりと取ること。
・手の締めをしっかりしないと,打ちの迫力が無くなる。
・単独での連続突は,ただやみくもにやっても意味がない。
・1本1本の形,どこを狙って突いているのか考えること。
・速く引くためには大きく突くこと。
- <引落打(打ち込み)・巻落・繰付>
・打ち込みは手だけで打っても駄目。体で打たないと威力が出ない。
・打ち込みは,相手の構えを崩し,体を崩し,心を崩すもの。
・打ち込みは,しっかりと攻めて,強く大きく前に打つこと。
・打ち込みは打太刀も稽古。
・引落打でも巻落でもやることは同じ。
・巻落で相手の間合いが変わると,受ける位置や角度が変わるが,やることは同じ。
・形の最後の引落打は,気迫を込めないと形全体が締まらなくなる。
・繰付は太刀に合わせてやる技ではない。自分から向かっていく技。
- <太刀>
・相対で太刀の基本動作を覚えること。
・打太刀は太刀の理法に従いしっかりと斬ること。堅くならないこと。堅いと杖の技が死んでしまう。
・打太刀は隙あらば斬るという気持ちが無いと駄目。
・打太刀はとにかく斬ることだけを考えればよい。相手に順番を考えさせるいとまなく、それに応じとっさに理に適った技を使わせなければならない。
・杖の打ちを見切れないと打太刀はできない。
・打太刀は常に剣先を意識すること。
・杖を生かすも殺すも全て太刀次第。
・相対で間合いを決めるのは全て太刀。必ず太刀が杖に合わせること。
・相対のときは一足一刀の間合いをきちんと作ること。
・杖の稽古は太刀の技量にかかっている。太刀はいつも同じタイミングで動くのではなく,間を変化させることも必要。また,杖はそれに対応しなければならない。
・太刀は左手が死なないように。
・打ち込みは打太刀も稽古。
・本物の刀を扱うように太刀を扱うこと。
・太刀が気を引き出し,技を活かす。
・向こうの壁を斬るように大きく。
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