一達流捕縄術
 捕縄は人の自由を束縛し、人を捕らえて縄をもって縛る術である。従って、取縄術、捕縄術、縲繋の術等と呼ばれていて、犯人の逮捕、身柄の護送及び保護等に用いられる戒具の一種である。
 捕縄は元亀、天平の頃から使用されていたと言われている。特に昔の武士は戦場において、敵を生け捕りにするため、敵の捕虜を拘縛したり、乱暴な振る舞いをする者を制御拘禁するために行われたものであるが、後には専ら犯罪者の捕縛、拘禁脱走逃亡を防ぐために用いられるようになった。

一、基本縄
・早解縄(はやときなわ)
・蜻蛉結(とんぼむすび)
・両手亀輪(りょうてかめのわ)
・片手亀輪(かたてかめのわ)
・男 結(おとこむすび)

二、引致縄
・片手腰縄(かたてこしなわ)
・蜻蛉結小手留(とんぼむすびこてどめ)
・亀輪小手留(かめのわこてどめ)

三、捕手縄
・早掛縄(はやかけなわ)
・早縄一文字(はやなわいちもんじ)
・両手縛(りょうてしばり)

四、護送縄
・一文字縄(いちもんじなわ)
・菱   縄(ひしなわ)
・十文字縄(じゅうもんじなわ)
・翅附縄(はねつけなわ)


・一文字早縄(いちもんじはやなわ)
・菱早縄(ひしはやなわ)
・十文字早縄(じゅうもんじはやなわ)
・翅附早縄(はねつけはやなわ)
・菱縄(ひしなわ)
・十文字縄(じゅうもんじなわ)
・一重菱縄(ひとえひしなわ)
・二重菱縄(ふたえひしなわ)
・真翅附縄(しんはねつけなわ)
・馬上翅附縄(ばじょうはねつけなわ)
・亀甲縄(きっこうなわ)
・矢筈縄(やはずなわ)
・蜻蛉縄(とんぼなわ)
・揚巻縄(あげまきなわ)
・角違縄(かどちがえなわ)
・真二重菱縄(しんふたえひしなわ)
・真翅附(しんはねつけ)
・真蜻蛉縄(しんとんぼなわ)
・真亀甲縄(しんきっこうなわ)
・胸割一重菱縄(むねわりひとえひしなわ)
・八方搦縄(はっぽうからめなわ)
・櫓菱縄(やぐらひしなわ)
・切縄(きりなわ)